黐の樹(モチノキ)
- mcshinok
- 2021年12月12日
- 読了時間: 2分

もうすぐクリスマスです。私の庭には大きな黐の樹(モチノキ)がありました。秋になると白い小さな花を咲かせ、ちょうどクリスマスの頃には赤い実がいっぱい生(な)ったものでした。
朝になるといつも山から小鳥たちが訪れて、その囀(さえず)りで目が覚めることがある位でした。この樹は私がこの家に来るずっとずっと前からここに在って、家人の両親が住んでいた母屋の一部を壊して、私たちの家を建てさせてもらった時に、植木屋さんがこの樹はもう300年か、400年前のものだから大切にするようにと教えて下さいました。
そして何年か経って子供たちも大きくなり、気候変動で毎年猛暑が続いた頃、水撒きを欠かさずしていたにもかかわらず、枝が白くなり、時々はバサッと枝ごと落ちてくる時があるようになりました。それでも何とか持ち堪えて一年一年祈るように、その年もクリスマスを迎えられたと思う年が続きました。
それだけではなく、毎年の台風が年々激しくなり、あちこちで地震も発生し、幸い、神戸ではあの大震災以来、それを超えるようなものはなかったとはいえ、万が一この樹が倒れるようなことがあったらと思い、そろそろ決心をしなければと思って毎朝眺めていた頃、ふと見ると、雪見燈籠の横に小さな木が育っていて、その木がこの黐の樹の蘖(ひこばえ)から育ったものだと気づき、ようやくこの樹とお別れすることにしました。(余談ですが、この雪見燈籠も樹を伐った後、地盤が弱くなったのか傾いて、撤去しなければならなくなりました。)
伐り倒した樹の跡には大きな切株が残り、今はその周りに季節の花々が乱れ咲いています。そして子供の木は今は私の背の二倍位の高さになりました。大きな樹が無くなったすぐ後はしばらく小鳥たちも来なくなりましたが、今では周りの木にとまって、相変わらず賑やかな朝を迎えています。
そんなある日の風景を、サイトのPoetryのページにも書いています。お暇な折にご覧下さい。



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